ratikは関西大学商学部 長谷川ゼミナール の聞き書き作品の編集・校正、制作、公開のお手伝いをしています。
ratikはSNSを通じて、長谷川ゼミの「聞き書き」の取り組みを知りました。大学のゼミで「聞き書き」を行うことの意義や狙いについては、各年度の作品集に付された長谷川伸先生の「まえがき」(2014年度・2015年度)をお読みください。
「大学」さらには「商学部」での専門分化した「学問」としてみた場合、個々の「聞き書き作品」の「学術レベル」は高いものとは言えないかもしれません。また「聞き書き」の取り組みにおいてより重要なのは、
- 尊敬しうる「話し手」を探し、見つけだすこと
- 「聞き書き」の意図を理解してもらい、「話し手」となることを了解してもらうこと
- インタビューにおいて「話し手」の言葉に臨機応変に対応し、相手の持ち味を引き出すこと
などであり、そうした部分にはratikとして関与できないもどかしさは残ります。
しかし、他者から聞いた話を精確に言語化し表現することは、広く「学問」(さらには「市民」としての暮らし)の基礎となるものであり、それこそが何事かを「わかる」ということの本質であると言えるでしょう。ゼミ生のみなさんの現場での奮闘に期待しつつ、ratikとしては「言葉」を扱う専門家として、出来上がってきた「作品」に磨きをかけるお手伝いをしていきたいと考えています。