書籍紹介ページで販売を始めました!
「スマホで考えるシリーズ」第2弾として、串崎 真志 著、電子書籍・新刊『ふれる・ふれられることの心理学:社会性の基盤を探るタッチ研究』の発刊の見通しが立ってきましたので、お知らせします。
書名:ふれる/ふれられることの心理学:社会性の基盤を探るタッチ研究
著者:串崎 真志
発行年月:2014年9月
発行者:特定非営利活動法人ratik
ISBN:978-4-907438-09-8
電子書籍ファイル形式:EPUB・リフロー(+PDF)
文字数:約14,000字
販売価格:500円(予価、消費税込)
なぜ「タッチ」なのか?
それは「ふれる/ふれられること」が、私たちの心身に思いのほか影響するからです。タッチのメカニズムは、社会性、共感、情動調節あるいは自己の感覚に深く関連することがわかってきました。
タッチが社会性の基礎をつくるという観点から、最新の研究動向をレヴュー!
【目次(仮)】
はじめに
1 タッチは社会行動を促す
2 タッチは経済行動を活性化する
3 タッチは心をポジティブにする
4 タッチは生理的変化を生む
5 タッチの脳神経科学
6 タッチの脳の発達
7 タッチで錯覚が生じる
8 タッチとオノマトペ
おわりに
引用文献
【著者紹介】
串崎 真志(くしざき まさし)
関西大学 文学部総合人文学科心理学専修 教授
博士(人間科学)
1970年山口県生まれ
愛媛大学 法文学部卒業、
大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程修了
総合研究大学院大学 文化科学研究科 博士後期課程中途退学
同志社女子大学 生活科学部 専任講師、
関西大学 文学部 准教授を経て現職
著書に、
- 『悩みとつきあおう』(単著)岩波ジュニア新書、2004年
- 『子ども中心プレイセラピー』(共訳)創元社、2010年
- 『自分をみつめる心理学』(単著)北樹出版、2011年
- 『共感する心の科学』(単著)風間書房、2013年
- 『協力する心の科学』(単著)風間書房、2013年
- 『心は前を向いている』(単著)岩波ジュニア新書、2013年
- 『リフレクティブ・マインド』(単著)特定非営利活動法人ratik、2013年
私たち人間が3次元空間の中に肉体を有して存在してる以上、触覚を通して得られる情報が大きな意味を有していることは言うまでもありません。私たちは目がよく見える以前、胎内でさかんに自分の顔を触っている、という話も聞いたことがあります。
また、私たち人間が「社会的動物」である以上、社会性を育む基盤が生のいたるところに埋め込まれていることは想像に難くありません。本書で紹介される研究成果のいくつかには、日々の暮らしの記憶のなかで頷けるものが多々あります。
ふれられることで、相手に対する態度が変わり、親密さが増すケースがあります。その反面、何らかの事情でふれる/ふれられることから得られる筈の情報が遮断され、良好な人間関係が取り結ばれない場合もあります。
人の社会性の謎を解明する取り組みは、まだ始まったばかりです。今回、串崎さんが描いてくださった地図を頼りに、より深い探求へと歩みを進めてくださる人の出現を期待しています。〔ratik・木村 健〕