国立国会図書館サーチ(NDL Search)は、国立国会図書館が提供している検索サービスです。国立国会図書館をはじめ、国内の各機関が持つ豊富な「知」を活用するためのアクセスポイントとなることを目指し、開発されました。
現在、NDL Searchは、連携機関の量・質が充実し(→検索対象データベース一覧)、横断検索により国内にある「資料」の所在が分かる仕組みになっています。
元々、印刷媒体の学術専門書は、国会図書館への納本制度がありますから、発刊と同時に、こうした検索の対象になります。また、論文については、CiNiiやJ−STAGEがNDL Searchの検索対象データベースになっていますので、たとえ電子ジャーナルであっても拾い出されることになるでしょう。
ratikの電子書籍は、法人サイトからの直販を「唯一の販売ルート」にしていますので、これまで、大小、様々なカテゴリーのデータベースに登録されることもなく、また、そうした範囲での検索結果に書誌情報が現れることもありませんでした。
このたび、PC/Mac、ケータイ、スマホなど、様々なディバイスで読める「販売中の電子書籍」を一度に探せる「hon.jp」に、ratikの電子書籍の書誌情報(販売ページ)を登録しました。今後「取り扱いタイトル 600,000点以上」という、このサイトの利用者には、ratikの書籍にアクセスしていただけることでしょう。
さらに、hon.jpは、NDL Searchの検索対象データベースになっていますので、ratikの電子書籍には、横断検索により国立国会図書館サーチからのアクセス経路が出来たことになります。
検索窓に書名を入力する。(横断検索のためのチェックを忘れずに!)
外部データベース検索しに行くので、数秒時間がかかりますが…。
出て来た!
まだ情報量は少なめです…。
hon.jpでは、このような感じで書誌情報が掲載され、ratikの販売ページへのリンクが貼られています。
既にratikの既刊・電子書籍は、タイトルを正確に入力しさえすれば、一般的な検索エンジンで上位に表示されてはいます。
また、NDL Searchにせよ、hon.jpにせよ、現時点でデータベース構築の重点は「網羅性」に置かれています。このため、直接書名に関係のないキーワードを元に検索する「潜在的読者」と、ratikの電子書籍との「偶然で運命的な出会い」を演出することは難しいかもしれません。
ただ、これまでratikの法人webサイトの上にしかなかった電子書籍たちが、「国内の各機関が持つ豊富な『知』」の中に位置づけられたことは「小さいながら大きな一歩」ではないかと考えています。
以降も、こうした取り組みを進めていきたいと思います。〔ratik・木村 健〕