書名:知識の哲学と生き方の選択
著者:山口 尚
発行年月:2014年6月26日
発行者:特定非営利活動法人ratik
ISBN:978-4-907438-08-1
電子書籍ファイル形式:EPUB・リフロー
ファイル容量:2.5MB
文字数:約20,000字
販売価格:500円(消費税込)
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【バージョン情報】
■最新バージョン:ver1.0(2014年6月26日発行)
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- なぜ哲学者は知識を論じるのか?
- 知識について何が問題なのか?
- 知識について考えることのいったい何が大切なのか?
知識の哲学をまったく無しに済ませられるひとは世の中にはほとんどいない。
「知識の哲学の不可避性」を「理論/実践」にまたがる「生き方」という概念から斬新に読み解く。
「自由意志」の哲学にも結びつく、新機軸!
「知識」と「単なる臆見」との違いは、どこにあるのでしょうか?
知識を「知識」たらしめるには、その身分を「正当化」するための何等かの「根拠」がある筈だ。
これは、ごく自然な発想(理論)であるように思われます。しかし、たとえば「夢」の想定は、知識の正当化のための努力の一切を無効にしてしまうように思われます。
自分が今、夢を見ているのではないと確実に言えない以上、私たちは世界について何かを「知っている」とは決して言えない。
それにもかかわらず、
私たちの生活の大部分は、世界についての「知識」を前提に成立している。
のも確かです(実践)。「知っている/知らない」という矛盾…。ここに哲学的な「もつれ」が潜んでいることは、容易に理解できるところです。
- 矛盾を矛盾のまま放置する道をとらず、
- 神様に全てを保証してもらう道をとらない、
とすれば、残された道は、厳密な意味での「根拠」の追究は断念するものの、
- 「知識」であることを何らかの意味で客観的に正当化する条件を探っていくしかない
ように感じられます。この道は、「理論」を「実践」の側に合わせて改良していく努力にほかなりません。事実、現代の英語圏の哲学は、これまで、その方向で進んできました。
山口さんの思索の斬新さは、「夢」の想定が明るみに出す「私たちの生活の内部にある『もつれ』」を解きほぐすために、「客観的に正しい回答」を求める道を選ばないところにあります。
私たちは日常の「生」において、常に某かの選択をしています。そして、人生の種々の局面において「何を知っているのか/何を知らないのか」についても同様に、その都度、選び取っていかねばならないのです。
単なる「当てずっぽう」ではなく、かといって、「どうでもよい選択」でもない…。こうして、
知識とは何か?
という問い(知識の哲学)が、「職業哲学者」だけでなく「私たち」一般にとっての「切実な問い」になっていくのです。〔ratik・木村 健〕
【目次】
はじめに
1. 知識とは何か
- 1-1 三種類の知識
- 1-2 いろいろな命題知
- 1-3 知覚による知識
2. 夢論証、 その内容と重要性
- 2-1 夢論証
- 2-2 夢論証と私たちの実際の⽣き⽅
- 2-3 知識と正当化
- 2-4 知識・正当化・確実性
- 2-5 夢論証の重要な指摘
3. 知識の哲学の 不可避性
- 3-1 知識をめぐる衝突への対応
- 3-2 知識と⽣き⽅の問題
- 3-3 知識の哲学の重要性
【著者紹介】
山口 尚(やまぐち しょう)
大阪工業大学講師、京都大学講師
博士(人間環境学)
1978年生まれ
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了
著書に
- 『クオリアの哲学と知識論証:メアリーが知ったこと』春秋社、2012年
論文に
- 「宿命論と人生の意味──『ジョジョの奇妙な冒険』第五部エピローグの解釈」『Prospectus』15号(2012)pp.1-12
- 「クリプキの「信念のパズル」に対する批判──「通常」という概念をめぐって」Contemporary and Applied Philosophy Vol. 4 (2012) pp.35-64
- 「神の命令倫理学の利点──ネーゲルとノージックの「人生の意味」論に依拠して」『宗教と倫理』11号(2011)pp.81-95 など
【試し読み用サンプル画像】
※続きは、ご購入後にお楽しみください!