書名:子どもとむかいあう:教育・保育実践の記述,省察,対話
著者:川島 大輔・勝浦 眞仁 編著
発行年月:2016年9月24日(EPUB・PDF)
発行者:特定非営利活動法人ratik
電子書籍ファイル形式:EPUB2.01・リフロー、PDF
ISBN:978-4-907438-24-1(EPUB)
ISBN:978-4-907438-25-8(PDF)
ファイル容量:4.9MB(EPUB)、2.8MB(PDF)
文字数:約15万字
カバー写真撮影:川島 大輔
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【バージョン情報】
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■変更内容
【ver1.0(2016年9月24日発行)→ver1.1(2017年8月3日発行)】
まえがき 1. 本書の趣旨について「1.1 子どもとむかいあうこと」2番目の段落、中ほど
(誤)
また「むかう」は「迎う・迎える」とも書き,これは目の間の子どもを迎い入れること,そしてそれに応答することがまずもって必要であることを示しています。
(正)
また「むかう」は「迎う・迎える」とも書き,これは目の前の子どもを迎い入れること,そしてそれに応答することがまずもって必要であることを示しています。
「質的研究」の方法論を携えて教育の「現場」へ。
子どもの微細な発達を読みとり、それに応答しようとする実践の試み。
「記述」と「対話」にもとづく「省察的実践」のために。
【目 次】
まえがき
川島 大輔・勝浦 眞仁
序 章 往復書簡「教育実践と質的研究の方法論をめぐって」
川島 大輔・竹本 克己・東海林 秀樹
第I部 子どもとむかいあう
第1章 聾学校において聴覚障害を抱えた子どもとむかいあう
──共有と共感から始まるコミュニケーション──
三浦 麻依子
第2章 小学校において発達障害を抱えた子どもとむかいあう
──言葉を聴き取る省察的・協働的実践──
東海林 秀樹
第3章 中学校において実習生として生徒とむかいあう
──子ども理解をめぐるエスノグラフィー──
前川 洸
第4章 発達支援センターにおいて保育者/幼児とむかいあう
──地域療育における保育者と専門職の協働──
熊田 広樹
コラム 私が出会ってきた子どもたちの「こえ」
竹本 克己
第II部 子どもとむかいあうことにむかいあう
第5章 教職を目指す学生とむかいあう
──エピソード記述し,対話することの意義──
勝浦 眞仁
第6章 エピソード記述・検討会で保育者とむかいあう
──質的研究と実践を架橋するために──
大倉 得史
第7章 「子ども理解のカンファレンス」を通じ同僚とともに生徒とむかいあう
──現場研究の意義と困難──
福井 雅英
終 章 往復書簡「子どもとむかいあうための教育実践と質的研究」
川島 大輔・竹本 克己
あとがき
川島 大輔・勝浦 眞仁
【著者紹介】
〔編著者〕
川島 大輔(かわしま だいすけ)
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学,京都大学)。
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター研究員,北海道教育大学准教授などを経て,現在,中京大学心理学部准教授。
専門は生涯発達心理学,死生学,自殺予防学。「死とともに,人はどう生きるのか」をテーマとして掲げ,教育研究に従事している。
主要著作に『生涯発達における死の意味づけと宗教』(2011年,ナカニシヤ出版),『自死で大切な人を失ったあなたへのナラティヴ・ワークブック』(2014年,新曜社),『宗教を心理学する』(編著,2016年,誠信書房)など。
勝浦 眞仁(かつうら まひと)
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学,京都大学)。
旭川大学短期大学部幼児教育学科助教を経て,現在,桜花学園大学保育学部准教授。名古屋市教育委員会特別支援教育のための専門家チームのスーパーバイザーも務めている。
専門は障害児保育,特別支援教育。「発達障害や病気のある子どもたちとの関係性を大切にした保育・教育」をテーマに,フィールドワークや保育者・学生の研修・教育に取り組んでいる。
主要著作に『“共にある”ことを目指す特別支援教育──関係論から発達障碍を問い直す──』(2016年,ナカニシヤ出版)など。
〔著者〕
竹本 克己(たけもと かつみ)
兵庫教育大学大学院学校教育研究科学校教育専攻修了。修士(教育学)。学校心理士。
公立小中学校教諭,教育委員会指導主事,教頭,校長,北海道教育大学教職大学院教授を経て,現在,北海道公立学校スクールカウンセラー,保護司。
主要著作に「心と心の出会いを求めて──手作りの道徳授業実践報告──」(『中学教育』1986年,小学館),「新しい道徳にどう取り組むか」(『道徳教育』1998年,明治図書),「学級経営資料とアイデア」(共著)(『中学教育』1995〜1998年,小学館)など。
東海林 秀樹(とうかいりん ひでき)
北海道教育大学大学院教育学研究科高度教育実践専攻(教職大学院)修了。教職修士(専門職)。
北海道の公立小学校4校を経て,現在,東川町立東川小学校教諭。北海道教育大学非常勤講師(教職論)。ガイダンスカウンセラー,学校心理士,初級教育カウンセラー。
特別支援教育や生徒指導,教育相談の研究・実践に関心がある。教職大学院在学中,質的研究の方法論と出会い,子どものあるがままの声や姿を捉え,記述し,自己省察を繰り返しながら実践中。
三浦 麻依子(みうら まいこ)
北海道教育大学大学院教育学研究科高度教育実践専攻(教職大学院)修了。教職修士(専門職)。
教員の道に入ると同時に,聞こえに障害のある子どもたちと日々関わり,聞こえない子どもたちへの言語指導について勉強する中で,ことばと子どもの心の密接なつながりに心動かされるようになる。現在,教職14年目。
前川 洸(まえかわ たけし)
北海道教育大学大学院教育学研究科高度教育実践専攻(教職大学院)修了。教職修士(専門職)。
現在,北海道で中学校教員として勤務。
臨床教育学を足場にした子ども理解,教師の生涯発達論に関心がある。現在も教育現場で,その都度「子どもとどう関わるべきか」を模索している。
熊田 広樹(くまた ひろき)
上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士前期課程修了。修士(言語学)。言語聴覚士。
北海道立札幌肢体不自由児総合療育センター(現北海道立子ども総合医療・療育センター),および東神楽町・東川町子ども発達支援センターなどでの勤務を経て,現在,旭川大学短期大学部幼児教育学科助教。北海道乳幼児療育研究会理事。自治体の乳幼児健診やことばの相談,就学健診などにも専門支援員として携わっている。
専門は小児分野における言語聴覚障害学。特に「地域療育における保育者と他職種との協働」に関心がある。また,子育て支援センターなどにおいて早期の育児支援を担うことができる保育者の養成にも力を注いでいる。
大倉 得史(おおくら とくし)
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学,京都大学)。
九州国際大学講師・准教授などを経て,現在,京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。
専門は発達心理学,保育学,法心理学。臨床心理士。「身体と言語の働きによって人間がどのように形成されていくのか」を中心的テーマとして,現場に密着した知を創出すべく,教育研究を行っている。
主な単著に『拡散diffusion──「アイデンティティ」をめぐり僕達は,今──』(2002年,ミネルヴァ書房),『語り合う質的心理学』(2008年,ナカニシヤ出版),『大学における発達障害者支援を考える』(2009年,中川書店),『育てる者への発達心理学』(2011年,ナカニシヤ出版),『「語り合い」のアイデンティティ心理学』(2011年,京都大学学術出版会)など。その他共著に『ワードマップ質的心理学──創造的に活用するコツ──』(2004年,新曜社),『はじめての質的研究法──生涯発達編──』(2007年,東京図書),『学生相談と発達障害』(2012年,学苑社),『保育の心理学 I』(2013年,大学図書出版),『アイデンティティ研究ハンドブック』(2014年,ナカニシヤ書店),『尼崎事件 支配・服従の心理分析』(2015年,現代人文社)など。
福井 雅英(ふくい まさひで)
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。博士(学術,神戸大学)。
滋賀県内の公立小学校,中学校教師として31年間勤務。
武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科助教授,北海道教育大学教授など経て,現在,滋賀県立大学全学共通教育推進機構特任教授。
子育て・教育の現場で直面している問題を臨床教育学の立場で考察し,実践者ともにその解決を探求している。
主要著作に『本郷地域教育計画の研究──戦後改革期における教育課程編成と教師──』(2005年,学文社),『子ども理解のカンファレンス──育ちを支える現場の臨床教育学──』(2009年,かもがわ出版)など。
教育・保育の現場で「子どもとむかいあう」実践をされているみなさんに宛てて
教育・保育実践は,本来,目の前の子ども(今ここだけでなく,これまでの人生や未来の姿を含む子ども)にむかいあうことから始まるものです。しかし,社会や公共の益のためという権威をまとった言葉がオーバーランし,学校,家庭,地域社会,そして教育・保育の実践者自身を覆うことで,子どもに対する本来の関わりを困難にさせているとも言えるのかもしれません。本書は,こうした現状へのオルタナティブ(alternative:代替案)を模索することを目指した,対話の試みです。
「子どもとむかいあう」ことの重要性については,おそらく,ほとんどの方が同意されるのではないかと思います。ただし,それと同時に「それはわかるが,実際には難しい」「そんなことを言っていたら,何もできない」という声も聞こえてきそうです。実際,何の手立てもないままでは,難しいでしょう。では何が有効なのでしょうか。それがすなわち,質的研究の方法論なのであり,より具体的には記述,対話,そして省察なのです。
本書の宛名が教育・保育の現場における実践者であることからすれば,ここでの対話とは子ども,現場の同僚,管理職,親,地域,そして研究者といった複数の話者による対話を意味するでしょう。記述とは書く行為であり,また書かれたものでもありますが,それは教育・保育実践の具体的かつ精緻な記録をもとになされるべきでしょう。そして,この記録との対話を通じて,実践者は自らの実践を省察し,自らの実践やものの見方の変化に気づくことができるようになると考えられます。
本書は大きく,2つの部で構成されています。第I部の「子どもとむかいあう」では,教師および療育者として教育・保育の現場で実践している様子が描かれています。むかいあうことをめぐって,実践・研究のおもしろさと実践上の迷いや,ゆらぎ,戸惑いが豊かに描かれています。第II部の「子どもとむかいあうことにむかいあう」は教育・保育の実践者を支援する研究者による論考で構成されています。また序章と終章では,子どもとむかいあうことと質的研究の方法論を巡る往復書簡が収蔵されており,本書の大まかな見取り図を得ることができます。
(「まえがき」から抜粋)
本書は,子どもとむかいあうためのメソッドを提供しているわけではありません。教育・保育実践についての質的アプローチを身につけていけば,子どもに対する新たな理解が生まれてくるという類いのものとは一線を画します。往復書簡やエピソード記述,エスノグラフィ,カンファレンスといった多様な方法を包摂していますが,各執筆者に一貫していたのは,子どもとむかいあう実践者自身の構えを問い続けていく姿勢でした。むかいあう姿勢を問う過程の中で,実践の記述・対話・省察を中心とした質的研究が欠かせない営みになりました。そしてその営みによってこそ,子どもとむかいあう原動力が生まれてきたのではないかと思います。
本書には,教師や保育者たちが様々に葛藤や悩みを抱えながら,どうにか子どもとむかいあおうとして粘り強くかかわっていく姿がありました。しかし時として,子どもたちの心がふと,こちら側にむいてくれるときもあります。そこに子どもとむかいあうことの魅力があり,子どもとむかいあう人の喜びがあるのではないでしょうか。
(「あとがき」から抜粋)
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■結局、何で読めば良いのか?
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