出版事業を営んで行く上で、いつ・いかなる時点においても、執筆者(著作権者)と出版者との間で、良好な信頼関係の醸成に努めることは重要なことだとratikは考えています。また、こうした関係を維持・発展させていく上で、暗黙裏に形成されるものばかりではなく、文書として明文化されたものを残しておくことは、両者にとって有益なことだと考えています。
ratikでは個々の出版において、執筆者(著作権者)とratik双方の権利を守り、両者が果たすべき義務を位置づけるために、書面による「出版契約」を取り結びます。
「出版契約書」を作成するのにあたっては、長い伝統を有する「日本書籍出版協会」の雛形を参照します。ただ、ratikが、組織体制として「特定非営利活動法人」をとっていることや、その理念、ミッションを踏まえた出版事業を行っていく上で、実情に見合った文面にしていくことも肝要です。
また、今般、電子出版に対しても「出版権の設定」を認める「著作権法」の改訂が行われました。現時点でratikは権利の拡大を考えてはいませんが、今後、こうした法制度上の動きへの対応が必要になってくることも予想されます。
個別の契約内容につきましては、執筆者(著作権者)とratikとの間で協議・合意のうえ、契約文書を作成していきたいと考えています。こうした議論の叩き台として、ratikの出版契約にあたっての基本的な考え方を盛り込む形で、「電子出版契約書(案)」(雛形)を作成しています。
下のボタンから、「電子出版契約書(案)」(雛形)のPDFファイルをダウンロードしていただくことができます。ご覧いただけますと幸いです。
電子出版契約書(案)
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