■電子書籍のファイル形式はEPUB
書籍は、EPUB形式で制作します。欧米を中心としたスタンダードであるこの書籍フォーマットは、オープン、フリーに開発されたもので、
- パソコン(Windows、Mac)
- タブレットやスマートフォン(Android、iOS)
に対応した無料のリーディングシステムが用意されているほか、幾つかの電子書籍専用端末でも閲覧できます。
今後、ratikでは、コンテンツに応じて、電子媒体の利点が活きる形式のさらなる採用を検討します。
■DRM(Digital Rights Management)フリー
ratikは「学問を愛する者」を信頼し、著作権法で認められた「著作物の私的使用」までもを制限してしまう「コピー防止策」は採用しません。
■書籍ファイルそのものを読者に提供
昨今の電子書籍販売サイトの多くは、書籍購入者に対して「クラウド上で閲覧の権利のみ」を提供する方式を採用しています。また、企業とリーディング・システムとは多くの場合、一対一対応しているため、1つの電子書籍は、異なる販売会社のソフト(アプリ)では閲覧できません。このことは「企業撤退により、購入した筈の書籍が読めなくなるのではないか?」という不安を読者に与えています。
ratikでは、こうしたことを勘案し、やや「アナクロ」ですが、購入してくださったかたに、書籍ファイルそのものをお届けする販売方式を採用しています。
EPUB形式が汎用性のあるファイル形式であることや、DRMフリーであることなどと合わせ、一度、購入いただいた書籍は、長期にわたって存続し、読み継がれていくことでしょう。
また、同様に、既に他社・電子書籍販売サイトで書籍を購入し、リーディング・ソフト(アプリ)をインストールしている読者のかたには、そのソフト(アプリ)にratikの電子書籍を取り込んでいただだくことで、そのままお読みいただけます。
■PDF版での書籍ファイルの提供
ご購入いただいたratikの電子書籍は、お手持ちの画面大きさの異なる種々の機器上で読書をお楽しみいただけます。とりわけディスプレイサイズの小さな機器(タブレット、スマートフォン)で読む場合、フォントの大きさや文字詰めが調整されるEPUB・リフロー型書籍は、ストレスなく読書環境が整い、重宝します。
他方で、学術領域で、論文の電子化が、主に「PDF化」として進展したために、研究者・実践家のみなさまにとって、EPUBは馴染みの薄いものに留まっているのが現状です。こうした状況に鑑み、ratikでは基本的に、電子書籍をご購入いただいたみなさまに、EPUB/PDF、2つの書籍ファイルをお届けする販売方式を採用しています。
■法人サイトからの直接販売
販売にかかる経費削減の意味に加え、目的志向の読者を想定し、法人サイトからの書籍販売を基本にします。ただし、より書籍が普及する方策を吟味し続けます。