特定非営利活動法人 ratik(NPO法人 らてぃっく)学術電子書籍出版
  • Email
  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • RSS
人文・社会科学系 学術専門図書出版
電子書籍の企画・編集・制作・販売を行うNPO
  • Home
  • 電子書籍ラインナップ
    • 新刊書籍
    • 哲学
      • 現象学
      • 分析哲学
      • 哲学史
      • フィロソフィカル・プラクティス
    • 認知行動科学
      • 認知科学、認知心理学、生態心理学
      • 進化心理学、発達心理学
      • 社会心理学
      • 脳神経科学、神経心理学
      • 行動分析学
      • 教育、対人援助、臨床心理学、ポジティヴ心理学
    • スマホで考えるシリーズ
    • 〈身〉の医療
    • 関西大学商学部 長谷川ゼミナール 聞き書き作品集
    • 近刊案内
  • 電子書籍のご購入について
    • 書籍ご購入までの流れ
    • 公費での書籍購入をお考えの場合
    • 電子書籍の読み方(EPUB版)
      • パソコンで読む
        • calibreで読む
        • Adobe Digital Editionsで読む
        • Microsoft Edge(@Windows10)で読む
        • iBooks(@Mac)で読む
        • Readium(@Google Chromeなど)で読む
        • EPUBreader(@Firefox、Google Chrome、Opera、Edge)で読む
        • Google Play ブックス(@PC web)で読む
        • Kinoppy(for Windows、for Mac)で読む
        • Amazon Kindle(for PC、for Mac)で読む
      • タブレット、スマートフォンで読む
        • iBooks(@iOS)で読む
        • DLreaderで読む
        • Kinoppy(for Android、for iOS)で読む
        • Google Play ブックス(for Android、for iOS)で読む
        • koboで読む(for Android、for iPhone/iPad/iPod touch)
        • Amazon Kindle(for Android、for iPad、for iPhone & iPod touch)で読む
      • 電子書籍専用端末で読む
      • 結局、何で読めば良いのか?
      • スマホで読むためのクイックマニュアル
      • 電子書籍の購入やダウンロード・閲覧をサポートします!
    • 印刷・製本サービスについて
    • 著作権法遵守のお願い
    • 個人情報に関する考え方
    • 特定商取引に関する法律に基づく表示
    • よくあるご質問(FAQ)
  • 研究・実践の現場から
    • 研究・実践を語る
    • 研究・実践に触れる
    • 海外研究紹介など
  • 新しい媒体で本をつくりましょう!
    • ratikはどのようなことをするのか?
    • なぜ、NPO法人なのか?
    • なぜ、電子書籍なのか?
    • どのように本を作っていくのか?
    • どのような電子書籍が完成するのか?
    • 出版契約について
    • ratikは、こんなことにも取り組んでいます!:豊かに拡がる事業活動の幅
  • about us
    • 設立趣旨書
    • 定款
    • 役員名簿
    • 企画・編集室から
    • 事業報告書等
    • ratikのアフィリエイトについて
    • Google Analyticsによる情報収集について
    • お問い合わせ
    • リンク
    • ニュースリリース
    • 事業活動への寄付のお願い
Search the site...
  • Home
  • 研究・実践の現場から
  • 研究・実践に触れる
  • 自由と怒り
  • 研究・実践の現場から
    • 研究・実践を語る
    • 研究・実践に触れる
    • 海外研究紹介など

研究・実践の現場から

  • アフォーダンスを念頭に置いたスポーツコーチングの可能性

    2024年3月29日

What’s theme?

PTSD インタビュー エージェンシー クロスモーダル ジェンダー ストレス ナラティヴ パターン認識 ポジティヴ・バイアス マインドフルネス モチベーション リスク ワーキング・メモリ 予期 交渉 人間関係 他社書籍紹介 健康 出産 報酬 姿勢 子ども 学習 意味づけ 決定論 注意 痛み 知覚システム 知識 社会性 聴覚 自己制御 自己意識的感情 自由 虚偽記憶 視覚 触覚 記憶 貧困 責任 身体認識 道徳性 適応 錯覚 震災

電子書籍・新刊

  • 『小説セラピー:物語を書くことで前向きになる方法』(串崎 真志 著)

    2025年4月25日
  • 『PROSOCIAL』ポール W. B. アトキンス・デイビッド スローン ウィルソン・スティーブン C. ヘイズ 著/刎田 文記 監訳 久留宮 由貴江 監修

    2024年7月5日
  • 『世紀転換期の英米哲学における観念論と実在論』(染谷 昌義・小山 虎・齋藤 暢人 編著)

    2024年3月21日
  • 『シンクロニシティと個体化』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志 訳

    2023年12月22日
  • Art and Philosophy in the 22nd Century: After Arakawa and Madeline Gins

    2023年3月28日
  • 『エンパスのための直感を耕すレッスン』(串崎 真志 著)

    2023年2月27日
  • 『ソウル・トゥ・ソウル』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志・山内 貴子 訳

    2022年10月15日
  • 『エンパス・ライフ』(串崎 真志 著)

    2022年4月20日
  • 『エンパス・レッスン』(串崎 真志 著)

    2022年2月8日
  • 『エンパスのためのイメージ練習イラストブック』(串崎 真志 著)

    2022年1月28日
  • 『よく見てみると:鳥居俳句2』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志・山内 貴子 訳

    2021年11月10日
  • 『Rではじめるシングルケースデザイン』(藤巻 峻・山田 剛史 著)

    2021年2月15日
  • 『「私」の言葉を紡ぐ フォーカシングとコラージュ』

    『「私」の言葉を紡ぐ フォーカシングとコラージュ』(矢野 キエ 著)

    2021年2月8日
  • 『鳥居俳句:俗から聖なるライフへ』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志・山内 貴子 訳

    2020年9月4日
  • 『六華寮に春が来た』(菅村 洋治 著)

    2020年4月27日
  • 『複線径路・等至性アプローチ(TEA)が拓く保育実践のリアリティ』(中坪 史典 編著)

    2019年7月23日
  • 『自己をみつめる教科書』(串崎 真志 著)

    2019年3月31日
  • 『19歳までのメディア・リテラシー:国語科ではぐくむ読む・書く・創る』アンドリュー・バーン Andrew Burn 著/石田 喜美 奥泉 香 森本 洋介 訳

    2019年3月20日
  • 『55歳からのアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT):超高齢化社会のための認知行動療法の新展開』(武藤 崇 編著)

    2017年3月3日
  • 『子どもとむかいあう:教育・保育実践の記述,省察,対話』(川島 大輔・勝浦 眞仁 編著)

    2016年9月24日
  • 『スピリチュアリティ教育への科学的アプローチ:大きな問い・コンパッション・超越性』(村上 祐介 著)

    2016年1月11日
  • 『体験を問いつづける哲学 第1巻 初期ジェンドリン哲学と体験過程理論』(三村 尚彦 著)

    2015年10月28日
  • 〈身〉の医療 叢書『治療的自己における“身”の意義』(中井 吉英 著)

    2015年10月19日
  • 『ビジュアル・ナラティヴとしてのマンガ:マンガ/小説/映画の中の視点から』(家島 明彦 編著、菅谷 充(すがや みつる)・やまだ ようこ・斉藤 こずゑ 著)

    2015年9月11日
  • 『とても簡単!自律神経セルフメンテナンス:神経のしなやかなはたらきを取り戻す』(浅井 咲子・田島 功 著)

    2015年4月20日
  • 〈身〉の医療 叢書『〈身〉の医療:心身医学から魂身医学へ』(深尾 篤嗣 著)

    2015年2月24日
  • 『ふれる/ふれられることの心理学:社会性の基盤を探るタッチ研究』(串崎 真志 著)

    2014年8月30日
  • 『知識の哲学と生き方の選択』(山口 尚 著)

    2014年6月25日
  • 『「裁判員」の形成、その心理学的解明』(荒川 歩 著)

    2014年4月1日
  • 『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?』(国重 浩一 編著、持留 健吾・西嶋 雅樹・星 美保 著)

    2014年3月6日
  • 『リフレクティブ・マインド:ふりかえる心の科学』(串崎 真志 著)

    2013年12月26日
  • 『ナラティヴ・プラクティスを通して見た東日本大震災後の気仙沼:緊急派遣事業でのスクール・カウンセラー勤務を終えて』(国重 浩一 著 特定非営利活動法人ratik 編)

    2013年12月26日

自由と怒り

2013年6月18日 / ratik / 研究・実践に触れる, 研究・実践の現場から

 「決定論」と「自由意志」「道徳的責任」をめぐる問題は古くて新しいものです。P. F. ストローソンの論文「自由と怒り Freedom and Resentment(1962)」をもとにしたワークショップ「自由意志の現在―ストローソンの「反応的態度」再考」が「科学基礎論学会」で開催されました。

Strawson, Peter, 1962. “Freedom and Resentment,” Proceedings of the British Academy, 48: 1-25.

提題者による発表要旨は、以下のとおり
海田 大輔:自由意志の現在―ストローソンの「反応的態度」再考
山口 尚:ストローソンの遺産
岡村 太郎:「道徳能力」の実質化
梶本 尚敏:Dennett meets Strawson

Facebookでシェアする!

ツイート

 決定論が正しいとすれば「自由は存在しうるか?」「道徳的責任は存在しうるか?」といった問いが生じます。こうした問いへのスタンスとしては、大まかには次の3つの立場が考えられます。

  • 「決定論」と「自由意志」とは両立可能であるとする立場
  • 「決定論」と「自由意志」は両立不可能なので「決定論」を棄却し「自由意志」を採る立場
  • 「決定論」と「自由意志」は両立不可能なので「自由意志」を棄却し「決定論」を採る立場

論文「自由と怒り」でのストローソンの立ち位置は両立論にあります。両立論に対しては、

  • 決定論が正しいときに何らかの人や行為に道徳的責任を帰すことは「正当化」されうるか?

という問いへの応答が求められます。そして、多くの場合、そうした応答は、決定論が正しい場合には不十分なものとなってしまいます。
 ストローソンの戦略の今でも色褪せない斬新さは、人や行為に道徳的責任を帰すことが、そもそも「正当化」を必要とするような事象ではない、と主張することで、上記の隘路を通過しようとしている点にあります。

 私たちは日常生活において、許すための一定の条件が満たされない場合、足を踏んだ人に「怒り」という感情を向けます。こうした感情の生起は、私たちにはごく自然な(あるいは、容易に抗い難い)ことのように思えます。また、私たちは「同様に」、免責条件が満たされない場合、道徳的要求に反する人に道徳的責任を帰して、処罰という形で苦痛を与えます。ストローソンによれば、「怒り」「感謝」などの「反応的態度」は、人間の自然な natural 在り方に属するもので、さらなる正当化を必要とするものではない、ということになります。「同様に」、共同体内部で互いに道徳的責任を帰し合う責任実践も、人間の自然な在り方に基礎 basis をもつものであり、さらなる正当化を必要とするものではない、ということになるのです。
 さらに、私たちの「自然な」反応的態度や責任実践が、たとえ決定論が正しいとしても私たちの生活から消去されないことを示し、ストローソンの主張は完結していきます。

 ストローソンの主張は、責任実践の合理的な正当化をあくまで要求する非両立論者には納得のいかないものになっています。また、ストローソンが「自然な」と表現し、人間の在り方の基礎に属するものと考える「反応的態度」や「責任実践」についても、私たちの社会が全面的に「決定論」を受容した場合、「根こそぎ」変更を余儀なくされるものではないのかといった疑問も生じます。

 今回のワークショップでは、上記のような非両立論者からの反論はさておいて、まずはストローソンの主張の内部での議論の精緻化、とりわけ「反応的態度を被る行為者本人の条件」に関する吟味が為されました。
 「決定論」と「自由意志」「道徳的責任」をめぐる問題への回答の1つとして、ストローソンの戦略は有望な方向性であると感じます。ただ、「反応的態度」や「責任実践」が、「決定論」の正しさを受容した上でもなおかつ「人間の自然な在り方の基礎」であり続けることを示すには、どのような方向で検討を進めれば良いのでしょうか。それは、提題者が指摘するように、進化心理学・進化倫理学・道徳心理学などの道具立てを用いれば充分なのか否か…。

 これだけ科学的なものの見方が優勢に私たちの生活の中に入り込んできていながら、なぜ、もっと多くの人が、それこそ「夜も眠れなくなるくらい」こうしたテーマに関心をもたないのか疑問に思います。引き続き、注目していきたいテーマです。

現在、ストローソンの「自由と怒り」の原文は、彼自身の論文集で読むことができます。

書 名:Freedom and Resentment and Other Essays
著 者:P. F. Strawson
出版社:Routledge
発行年:2008年

「書影」「書名」を「クリック」すると
Amazonの当該書籍ページが開き、ご購入の検討ができます。
「クリック」からご購入いただいた場合に限り、
売上の一部がratikの事業活動資金となります。
ご支援、よろしくお願いします。
詳しくはこちらをご覧ください。

また日本語に翻訳された論文は、次のアンソロジーに収められています。

書 名:自由と行為の哲学 (現代哲学への招待Anthology)
著 者:P. F. ストローソン、ピーター ヴァン インワーゲン、ドナルド デイヴィドソン、マイケル ブラットマン、G. E. M. アンスコム、ハリー G. フランクファート
編・監修者:門脇 俊介、野矢 茂樹
訳 者: 法野谷 俊哉、早川 正祐、河島 一郎、竹内 聖一、三ツ野 陽介、星川 道人、近藤 智彦、小池 翔一
出版社:春秋社
発行年:2010年

「書影」「書名」を「クリック」すると
Amazonの当該書籍ページが開き、ご購入の検討ができます。
「クリック」からご購入いただいた場合に限り、
売上の一部がratikの事業活動資金となります。
ご支援、よろしくお願いします。
詳しくはこちらをご覧ください。

なお権利関係がどのようになっているのか不明ですが、哲学者ホンデリックのwebサイトには「決定論と自由」に関するページがあり、この中で、スキャン後の校正が不十分である旨が注記されていますが、ストローソンの論文・原文全体を読むことができます。〔ratik・木村 健〕

Facebookでシェアする!

ツイート

他社書籍紹介, 反応的態度, 決定論, 自由, 責任

ニュースリリース
こちらをご覧ください。

お問い合わせ
こちらからお問い合わせください。

著作権法遵守のお願い
個人情報に関する考え方
特定商取引に関する法律に基づく表示

その他のオプション

連絡先等

©2013-2022 特定非営利活動法人 ratik