或る報酬は1つのカテゴリーから、追加の報酬は別のカテゴリーから…、といった具合に報酬の区分が明確であると、モチベーションが高まるという研究成果がJournal of Personality and Social Psychologyに掲載されています。
Wiltermuth, S. S., & Gino, F. (2013). “I’ll have one of each”: How separating rewards into (meaningless) categories increases motivation. Journal of personality and social psychology, 104(1), 1.
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ここでのポイントは、報酬が「ともかくカテゴライズされていること」であり、区分自体は恣意的で意味をもたないものでも構わない、ということです。その「効果」は、つまらない仕事であっても、課題遂行のパフォーマンスを向上させ、遂行時間を長引かせるものとしてあらわれています。
報酬がカテゴライズされていることで、「課題遂行者は、2回目以降の報酬を得られなかった場合に『失敗した!』という感覚をいだき易くなる」というのが、この「効果」の分析として挙げられています。
…さてさて、日常生活でも思い当たるフシがあるでしょうか。〔ratik・木村 健〕