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電子書籍・新刊

  • 『ねえ、わたしのおはなし、きいて─教育・保育の中で─:「みんなで聴く時間」、からだからの言葉とともに』矢野 キエ・三木 健郎 著

    2026年2月7日
  • 『セレンディピティ:思いがけない日常を楽しむ方法』(串崎 真志 著)

    2025年11月17日
  • 『園内研修から始める「楽しい」と思える園づくり:17の取り組みから考える組織を変えていくための実践事例』上田 敏丈 編著  一般社団法人 大阪府私立幼稚園連盟 教育研究所 監修

    2025年10月20日
  • 『小説セラピー:物語を書くことで前向きになる方法』(串崎 真志 著)

    2025年4月25日
  • 『PROSOCIAL』ポール W. B. アトキンス・デイビッド スローン ウィルソン・スティーブン C. ヘイズ 著/刎田 文記 監訳 久留宮 由貴江 監修

    2024年7月5日
  • 『世紀転換期の英米哲学における観念論と実在論』(染谷 昌義・小山 虎・齋藤 暢人 編著)

    2024年3月21日
  • 『シンクロニシティと個体化』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志 訳

    2023年12月22日
  • Art and Philosophy in the 22nd Century: After Arakawa and Madeline Gins

    2023年3月28日
  • 『エンパスのための直感を耕すレッスン』(串崎 真志 著)

    2023年2月27日
  • 『ソウル・トゥ・ソウル』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志・山内 貴子 訳

    2022年10月15日
  • 『エンパス・ライフ』(串崎 真志 著)

    2022年4月20日
  • 『エンパス・レッスン』(串崎 真志 著)

    2022年2月8日
  • 『エンパスのためのイメージ練習イラストブック』(串崎 真志 著)

    2022年1月28日
  • 『よく見てみると:鳥居俳句2』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志・山内 貴子 訳

    2021年11月10日
  • 『Rではじめるシングルケースデザイン』(藤巻 峻・山田 剛史 著)

    2021年2月15日
  • 『「私」の言葉を紡ぐ フォーカシングとコラージュ』

    『「私」の言葉を紡ぐ フォーカシングとコラージュ』(矢野 キエ 著)

    2021年2月8日
  • 『鳥居俳句:俗から聖なるライフへ』ディビッド H. ローゼン 著/串崎 真志・山内 貴子 訳

    2020年9月4日
  • 『六華寮に春が来た』(菅村 洋治 著)

    2020年4月27日
  • 『複線径路・等至性アプローチ(TEA)が拓く保育実践のリアリティ』(中坪 史典 編著)

    2019年7月23日
  • 『自己をみつめる教科書』(串崎 真志 著)

    2019年3月31日
  • 『19歳までのメディア・リテラシー:国語科ではぐくむ読む・書く・創る』アンドリュー・バーン Andrew Burn 著/石田 喜美 奥泉 香 森本 洋介 訳

    2019年3月20日
  • 『55歳からのアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT):超高齢化社会のための認知行動療法の新展開』(武藤 崇 編著)

    2017年3月3日
  • 『子どもとむかいあう:教育・保育実践の記述,省察,対話』(川島 大輔・勝浦 眞仁 編著)

    2016年9月24日
  • 『スピリチュアリティ教育への科学的アプローチ:大きな問い・コンパッション・超越性』(村上 祐介 著)

    2016年1月11日
  • 『体験を問いつづける哲学 第1巻 初期ジェンドリン哲学と体験過程理論』(三村 尚彦 著)

    2015年10月28日
  • 〈身〉の医療 叢書『治療的自己における“身”の意義』(中井 吉英 著)

    2015年10月19日
  • 『ビジュアル・ナラティヴとしてのマンガ:マンガ/小説/映画の中の視点から』(家島 明彦 編著、菅谷 充(すがや みつる)・やまだ ようこ・斉藤 こずゑ 著)

    2015年9月11日
  • 『とても簡単!自律神経セルフメンテナンス:神経のしなやかなはたらきを取り戻す』(浅井 咲子・田島 功 著)

    2015年4月20日
  • 〈身〉の医療 叢書『〈身〉の医療:心身医学から魂身医学へ』(深尾 篤嗣 著)

    2015年2月24日
  • 『ふれる/ふれられることの心理学:社会性の基盤を探るタッチ研究』(串崎 真志 著)

    2014年8月30日
  • 『知識の哲学と生き方の選択』(山口 尚 著)

    2014年6月25日
  • 『「裁判員」の形成、その心理学的解明』(荒川 歩 著)

    2014年4月1日
  • 『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?』(国重 浩一 編著、持留 健吾・西嶋 雅樹・星 美保 著)

    2014年3月6日
  • 『リフレクティブ・マインド:ふりかえる心の科学』(串崎 真志 著)

    2013年12月26日
  • 『ナラティヴ・プラクティスを通して見た東日本大震災後の気仙沼:緊急派遣事業でのスクール・カウンセラー勤務を終えて』(国重 浩一 著 特定非営利活動法人ratik 編)

    2013年12月26日

『ねえ、わたしのおはなし、きいて─教育・保育の中で─:「みんなで聴く時間」、からだからの言葉とともに』矢野 キエ・三木 健郎 著

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書名:ねえ、わたしのおはなし、きいて─教育・保育の中で─:
   「みんなで聴く時間」、からだからの言葉とともに
著者:矢野 キエ・三木 健郎 著
発行年月:2026年2月7日(EPUB・PDF)
発行者:特定非営利活動法人ratik
電子書籍ファイル形式:EPUB3.0・リフロー、PDF
ISBN:978-4-907438-75-3(EPUB)
ISBN:978-4-907438-76-0(PDF)
ファイル容量:14.2MB(EPUB)、8.8MB(PDF)
文字数:約5万字
本文・カバー イラスト:丸山 磨美
カバーデザイン:POSTICS 溝口 賢
販売価格:1,500円(消費税込)電子書籍のみ
    :2,700円(消費税込)電子書籍 + 印刷・製本サービス

 

 


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【バージョン情報】

■最新バージョン:EPUB・PDF ver1.0(2026年2月7日発行)
(お手持ちの書籍のバージョンは〈奥付〉ページでご確認ください。)

 

 


 

  “ねえ、わたしのおはなし、きいて”

 

それは、

  • 子どもが育つとき、いつも大人に語りかけられる子どもからの“願い”
  • 子どもが全身(からだ全体)で経験し、感じていることを、からだの中からの言葉を“伝えたい”“きいてほしい”とからだ全体で迫ってくるもの
  • 生を営む上では自然な働きかけであり、子どもが生きる上で、人とつながりをもつ上で、たいへん重要なこと

 

それに、

  • 大人が耳を傾けるとき、子どものからだからの発信は、言葉(ジェスチャーを含む)となり、伝えられ、共有され、やり取りが生まれます。赤ちゃんが、からだから声を出して、大人が同じように声と表情で応答するとき、2人の関係がつくられていく延長に、幼児は身振り手振りと言葉によって、やり取りを行います。

 

子どもが感じていることを言い表すことができるように、そしてそれをクラスのみんながきく「みんなで聴く時間」。岡山県の公立認定こども園での長年にわたる取り組みからの提案。

 

 

 

【本書「おわりに」より抜粋】

本実践は、第5章で出てきた哲学者兼臨床心理学者のユージン・T・ジェンドリン(1926-2017)が考案したフォーカシングが土台にあります。このフォーカシングが子どもたちの成長にとって実に重要であることに気づいて取り組んだのが、児童心理療法家のマルタ・スタペルツ(2019年没)です。彼女は子どもに関わるフォーカシングを「子どもとフォーカシング」と名付け、ヨーロッパをはじめ、世界各地で子どもと関わる教師、支援者、親に教えていきました。

子どもたちが自分のことを大切にしたり、自分がどのように感じたり思ったりしているかに気づいていることは、生きる上でずいぶん大切なことではないでしょうか。「フォーカシング」には、人の体験の在りようや、どのように私たちは新しく気づいたり、創造したりしていくか、が語られています。もっともシンプルには、からだ(あるいは「内側」とも表現されますが、まだ言葉になっていないけれども感じられるもの)に注意を向け、そこから言葉などで言い表していくこと。実践においては、まさにここで登場する先生方と子どもたちのやり取りに現わされています。

 

もう一つ、フォーカシングの中で重要視されていることに、ジェンドリンが「そこに人がいる」という言い方で表したことがあります。子どもとの関わりにおいても、同様にスタぺルツは重視しました。それは、その子どもが今、からだで感じていること(それはその子の存在それ自体でしょう)とともに在ること、といえるかもしれません。「そこに人がいる」ことそのものが、子どもに安心感を与え、力づけられ、その子自身で在ることにつながるように思います。ある先生が、「みんなで聴く時間」においては、“「先生」ではなく、一人の私なのだ”と言われていました。そのような関係が、その空間、その時間、に在るのでしょう。

 

この「みんなで聴く時間」は、子どもの話を丁寧に聴く取り組みとして、三木健郎さんと矢野とで話し合い、2018年度より岡山県の公立こども園にて始まりました。最初は、まだ経験も浅い一人の保育者によって試みられました。毎日の帰りの会の時間を利用して行い、対話の様子を録画して、ふり返りました。子どもたちが自分の感じに注意を向けて言い表すこと、保育者がそれに耳を傾けることの意義を感じ、それはどのように実現できるだろうか、と3人で探っていきました。そして子どもたちと保育者の様子は、驚くほどどんどん変化していったのです。子どもたちが他者の話に関心をもって耳を傾け、自分のことを「うーん・・・と」と間合いをもって話すのです。この実践の動画を見た他のクラスの保育者も驚き、ぜひ試みてみたい、と翌年からは園全体で取り組むようになりました。それから、少しずつ他の園の先生方も実践されていくようになりました。

 

「みんなで聴く時間」においては、子どもたちは先生に尋ねられ、一生懸命自分の言葉で話をします。それを「そうかそうか」「もっと教えて」「私は~のように感じたけど、どうかな」と先生も一生懸命きいて、わかろうとします。そうして話し終えた時の子どもの、なんともいえない嬉しそうな、満たされた顔。子どもにとって「うれしい時間」であることをしみじみと感じます。この対話を通して、子どもが一人の人として大切にされた経験が、これからの人生のどこかで支えになればと願っています。

 

本書で取り上げた事例は、数多くある実践の中のほんの一部です。たまたま女性を表す名前ばかりになりましたが、もちろん男性の先生も実践されています。そして、先生と子どもたちが作り上げる対話の形も実にさまざまです。それは、第4章の1節「実践者にきいてみました」にあるように、「根本的なところは一緒」だけど、「先生にカラー」があり、そこに生きているそれぞれの子どもたちがいるからです。

 

子ども(とくに幼児)が自分の気持ちを言うなんて、と思っておられる方も多いかもしれません。でもそれは、大人がちゃんと子どもたちにきいていなかっただけなのではないでしょうか。私たちが、自分の子どもの頃のことを思い出してみると、いろいろなことを子どもなりに感じて思っていたなあと気づく人もいるのではないでしょうか。まずは、子どものそばに座って、ゆっくり問いかけて、じっと待ってみてください。そのとき私たちは、大人が知らなかっただけだということに気づくでしょう。

 

 


【目 次】

はじめに 本書の趣旨

第1章 出来事の説明よりも、そのときの“気持ち”に耳を傾けてみよう

  • 1 エピソード“これくらい悲しかった”
    身振り(ジェスチャー)で気持ちを表す
  • 2 エピソード“こころの天気”
    今日の感じを天気で言い表す

第2章 先生も一緒にイメージして、子どもとやり取りしてみよう

  • 1 エピソード“風がヒュー”
    子どもが表現した動きを先生もやってみると、どんなことが浮かぶかな、浮かんだことを子どもに伝えてみると
  • 2 “聴く”で大切にしていること
  • 3 エピソード“シューっとした”
    からだから生まれる言葉とリズムに合わせてみよう

<

第3章 からだ全体を見て、きくということ

  • 1 エピソード“ペンキがきれいだった”
    子どもが感じているところに先生も一緒にいて(からだで聴いて)みよう
  • 2 エピソード“歩くのが楽しかった”
    どんなことが現れるか、子どもの思いに近づいてみよう

第4章 「みんなで聴く時間」をやってみると

  • 1  実践者にきいてみました
  • 2 子どもたちと保育者の成長を見守っている園長先生より

第5章 取り組みを深めていくために

  • 1 いろいろな遊びの中で(実践例)
  • 2 最後にほんの少し理論編

おわりに

参考文献

資料

  • 付録1:園長先生にきいてみました
  • 付録2:「みんなで聴く時間」手引き

 

 


【著者紹介】

矢野 キエ(やの きえ)

大阪キリスト教短期大学 幼児教育学科 教授
臨床心理士・公認心理師
国際フォーカシング研究所 認定フォーカシング・コーディネーター
国際フォーカシング研究所 認定こどもフォーカシング・トレーナー

子どもたちが感じていることを言い表すこと、それを聴いてもらうこと、伝え合うこと、そして自分らしく生きること。フォーカシングと出会ってこれらの大切さをひしひしと感じていた私は、あるとき共著者の三木健郎さんと子どもの「今」について話し込んだことがあった。そうして「みんなで聴く時間」が始まった。

本書に関連する著作は「引用文献」を参照。

その他の主な著作

単著

  • 『「私」の言葉を紡ぐ フォーカシングとコラージュ』(特定非営利活動法人ratik、2021年)
  • 「体験はいかに進展するか──フェルトセンスとシンボルの相互作用について──」(『人間性心理学研究』36(1)、45-56、2018年)

共著

  • 『傾聴・心理臨床学アップデートとフォーカシング──感じる・話す・聴くの基本──』(ナカニシヤ出版、2016年)

分担執筆

  • 『フォーカシングはみんなのもの──コミュニティを元気にする31の方法──』(創元社、2013年)

共訳

  • マルタ・スタペルツ & エリック・フェルリーデ 著『子ども達とフォーカシング──学校・家庭での子ども達との豊かなコミュニケーション──』(コスモス・ライブラリー、2010年)

 

 

三木 健郎(みき けんろう)

岡山県備前市立片上認定こども園 園長
龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程臨床心理学専攻在籍
公認心理師・臨床発達心理士
国際フォーカシング研究所認定フォーカシング・トレーナー

保育者として長年現場に立ちながら、子どもと共に生きる保育の意味を見つめ続けて来た。多くの人とのご縁を通じてフォーカシングに出会い、その「感じ」を大切にする姿勢が保育に深く通じることを実感する。以来、保育とフォーカシングの親和性と可能性をテーマに、子どもの体験に寄り添う対話的な保育を実践・研究している。

主な論文

  • 「『ふり返り活動』において保育者が『追体験』しながら聴くことについて〜幼児と保育者がつながる場として〜」(『教育実践方法学研究』7(1)、73-86、2022年)

著書(共著)

  • 『材料を探求する幼児の表現活動』(あいり出版、2023年)
  • 『子ども理解のメソドロジー』(ナカニシヤ出版、2012年)

ニュースリリース
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