ratikは、出版事業に限定せず、広く学術・実践の発展、ひいては豊かな市民社会の形成に資する情報を収集・整理・発信することを心掛けています。
この「研究・実践の現場から」では、例えば、
- 書籍や論文として研究・実践の成果を正式に公表していくまでには時間や労力がかかるものの、速報性をもって「伝えたいこと」
- 今後、研究・実践を進めていく上で、芽生えたばかりの画期的な「着想」「アイディア」
などを研究者・実践家のみなさんから汲み取り、紹介していきたいと考えています。
また、リジッドな書籍や論文には現れてこない、
- 研究・実践が動き出した「転機」「きっかけ」「人との運命的な出会い」
- 時間やツールの使い方など研究・実践を有効に行っていくための「工夫」
などにも私たちは関心をもっています。
近代科学が専門・細分化を旨としたことが、事象解明の精度を高めたことは疑いありません。その一方で個別の研究・実践の意義が、少し専門の守備範囲を外れただけで理解されるのが難しくなってきていることも確かです。同じような主題、対象に対して、少し異なるアプローチをとるだけで、研究者・実践家の間でコミュニケーションが断絶してしまうことは不幸なことです。
私たちは、研究者・実践家のみなさんからご本人にとって切実な「リサーチ・クエスチョン」を聞き出したいと考えています。また、そうした「問い」が、より広大な探求の営みの中にどのように位置づいているのか理解し、伝えていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。